現場での雑談力
前回の続き。
撮影やイベントの現場になると、「待ち」の時間が結構長くあります。
集合時間9時。
ついてみると10時まで何もやることがなかった。
→10時入りでよかったのでは?
リハーサルから本番までの空き時間
→結構ながくない?
など。
個別で控室があるようなタレントさんはいいのですが、
一人ひとりに控室がある現場なんてほとんどありません。
大部屋の待機室、会場の片隅、運営スペースの片隅でずっとスマホをいじっている時間、本番時間の何倍もあるのが事実w
そんな時間にする雑談、結構得意だったりします。
今回のMV撮影にキャスティングしたのは、60代のめちゃくちゃダンディーな叔父様(三國連太郎似)。母+お子さん(未就学児)。
おしゃれなカフェでの撮影でしたがあいにくの雨。
狭いカフェスペースで声を殺しながらも、キャストさんが退屈しないように、、、、いや、自分も退屈しないように?話をします。
テッパンは「いつからこの仕事されてるんですか?」
このボールはめちゃくちゃ話が広がるw
役者、タレントなんて仕事は自分の意志がないとやらない特殊な職業なので、皆さんそれぞれに熱い思い、おもしろエピソード、おもしろ人生を持っています。
基本ミーハーなので色々と掘り下げて「ほーーー。」「へーーー。」「まじですか。」を繰り返しています。
あ、ちゃんと興味関心をもって聞いていますよ?
ダンディーな役者さん、普段はアパレル関係のお仕事をされているそうで、
日本人のファッションに対する考えかた、メルカリなどオンラインサイトのアパレル業界に与えている影響、老後のファッションなど、めちゃくちゃ興味深いお話を聞けました。
日本の政治家のスーツ姿、背筋が曲がっていてカッコよくないでしょ?
たしかに!!!
NYに行くと自分の外見は筋肉から作る。という意識があるので、
皆体を鍛え、胸板を厚くしてバリッとスーツを着る。
また歩くのが本当に早いので背筋がいい。
日本人はお金をかけるのがステータスになっているけど、
イタリアなどはお金をかけなくても”自分のファッション”を持っている。
アイデンティティとしてのファッションを”楽しむ”ことが大事なんだと。
めちゃくちゃ勉強になりました。
三國連太郎似のルックスなのに普段はかなり派手な格好をしているそうで。
プリントシャツにアディダスのパンツとか。
老後だからこそ自分にしかできないファッションを楽しんでいるそう。
こんな面白い話が聞けるのが現場の醍醐味。
子役ちゃんの集中力を切らさないためにアプリゲームで対戦もしました。
出来上がったMVはぜひご紹介したいと思います。
めちゃくちゃオシャレでストーリー性の高い作品になるはずなので楽しみにしていてください。